マレーシアのメッセンジャーアプリ事情

2018-07-22マレーシアビジネス日記,マレーシアマーケティング

先週末から日本でもニュースになったFacebookによるSNSのWhatsappの買収。マレーシアでもトップで報道されています。Whatsappは、日本のLINE、Tencent HoldingsのWeChatと並び、マレーシアでも利用者が拡大しています。

メッセンジャー大好きマレーシア市民

昨年、携帯電話会社のDiGiが、登録した友人に無制限にWhatsapp経由でメッセージを送れるプロモーションを行いました。現在でも、登録した友人には、フリーコールとフリーメッセージのプランがあります。 ライバル会社のMaxisでは、通信料の説明の中に、メッセンジャーアプリ、ブラウザー、Facebookは出てきますが、メールは出てきません。マレーシアでのメッセンジャーサービスは、日本の携帯の「メール」の位置を占めているようです。

海外ビジネスでもWhatsapp

日本では、仕事でLINEやmixi等で連絡をとりあうことはあまり無いかもしれませんが、こちらでは当たり前のようです。私も現地のSIMを持っている事がわかると、必ずと言っていいほどWhatsappをインストールしているかどうかを聞かれました。 日本人の感覚では、海外とのビジネスコミュニケーションというとSKYPEが最もメジャーだと思います。しかし、マレーシアのビジネスマンによれば、メッセンジャーアプリの方が便利とのこと。ぜひ日本に帰ってもWahtsappを使えるようにしてくれと言われました。

日本と異なり、好きな会社のSIMを購入して、事前にチャージして使う事が主流のマレーシア。所得水準や雇用の安定性(=収入の安定性)を考えると、いくら使ったか判らない後払いよりも、手元にあるお金で使えるプリペイドの方が、社会状況にマッチしていると考えられます。そのような状況で友達とより頻繁にコミュニケーションを取るには、電話よりもメッセンジャーが選択されているようです。マレーシアでのマーケティングでは、メッセンジャーサービスへの対応が必須と考えられます。