なぜジャカルタにハラールな日本食?1 ハラールラーメン編
「ジャカルタには結構な数の現地向けの日本食レストランが有る」
「イスラム教徒が八割とも言われているインドネシアなら、ハラールでなければお客さんが来ないはず」
「とすればハラール対応はどうなっているのだろう?」
というわけで、ジャカルタの地元向け日本食レストランに突撃してきました。
日本食レストランが8軒あった「グランド・インドネシア・モール」
ドバイでもマレーシアでも、日本食といえば高級な部類に入ります。そこでまず、ジャカルタの中心にありSEIBU、ベスト電器、紀ノ国屋も入っている高級モール「グランド・インドネシア・モール」に行ってみました。このモールには、レストランフロアが合計3フロア(レストランフロア:2、フードコート:1)と地下フードコートがあります。
日本食レストランは10店舗(吉野家、すし亭、日本食カジュアルレストラン3件、ラーメン1件、フードコートに巻きずしと定食屋がそれぞれ1件)。ジャカルタでの日本食人気をうかがわせます。
ホールスタッフが全員ムスリマのハラールラーメン
この中でひときわ目を引いたのは、店員さんが全員ムスリムで入口に「ノーポーク」と大きく書いてある「Ramen38」さん。ホールスタッフは、全員ヒジャブをかぶったムスリマでした。ホールスタッフの方にハラールかどうかを尋ねると、笑顔で「ハラール」と応えてくれました。
こちらで、塩ラーメンと餃子を食べてきました。お昼を少し過ぎた時間でお客様も多く有りませんでした。味的には、どこにでもある日本の普通のラーメン店の味という感じです。ラーメン単品ではなく、サイドオーダーや飲み物等を一緒に頼む東南アジアスタイルです。他のお店と比較して、特に高い感じはしません。
スタッフがムスリムであること=ハラール
Ramen38さんを夜に再度訪れてみると、ムスリムのグループが食事をしていました。一方他の日本食レストランでは、スタッフがインドネシア系の所にはムスリムのお客様もいましたが、中華系の所ではほとんど見かけませんでした。
グランド・インドネシア・モールの日本食レストランでは、ハラールマークを取得したりハラールであることを明示しているお店は、Ramen38以外には見つけられませんでした。
ハラールマークは無くてもスタッフがムスリムであることが、ムスリム利用者がハラールであると判断できる事に繋がっているようです。