【COVIT-19】日本・インドネシア・マレーシア旅行業界回復への注目点

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The Graphic Truth: Who depends the most on tourists?
COVIT-19で世界の旅行業界が影響を受けています。この記事によれば、マレーシアは旅行業界のGDPへの貢献度が高い為、マレーシア経済はその強く受けると予測されています。
このエントリーではWorld Travel & Tourism Councilのデータを使い、新型コロナウィルスの日本、インドネシア、マレーシア旅行業界への影響と回復について検討します。

最も影響を受ける国はマレーシア

このデータによると、マレーシアが最も強く影響を受けそうです。マレーシア旅行業界のGDP寄与率と雇用者割合は、ともに10%を超えています。日本とインドネシアのそれは、ともに10%以下となっています。

【マレーシア】旅行業界GDP寄与率 11.5%

  • GDP寄与率:11.5% 約1733億リンギット (4兆3420億円)
  • 雇用者数:約221万7千人 総雇用者数の14.7%
インバウンド 比率 アウトバウンド 比率
シンガポール 46% タイ 30%
インドネシア 12% インドネシア 15%
中国 9% 中国 10%
タイ 7% シンガポール 7%
ブルネイ 6% 台湾 4%
国内 海外
49% 51%

【インドネシア】旅行業界GDP寄与率 5.7%

  • GDP寄与率:5.7%  約897兆1430億ルピア (6兆5358億円)
  • 雇用者数:約1256万9千人 総雇用者数の9.7%
インバウンド 比率 アウトバウンド 比率
シンガポール 14% マレーシア 29%
マレーシア 14% シンガポール 22%
中国 13% サウジアラビア 12%
オーストラリア 12% 中国 6%
日本 5% タイ 6%
国内 海外
58% 42%

【日本】旅行業界GDP寄与率 7.0%

  • GDP寄与率:7.0%  約39兆1818億円
  • 雇用者数:約536万人 総雇用者数の8.0%
インバウンド 比率 アウトバウンド 比率
中国 26% アメリカ 15%
韓国 24% 中国 11%
台湾 16% 韓国 11%
香港 7% 台湾 9%
アメリカ 5% タイ 7%
国内 海外
81% 19%

日本・インドネシア・マレーシア旅行業界回復の注目点

【日本】国内旅行比率が8割

日本旅行業界の大きな特徴は、インバウンド比率が19%と低い点です。旅行業界が回復するためには、GOTOキャンペーン等の振興策によって国内旅行が回復することが最も重要でしょう。
インバウンドに関しては、中国(香港含む)33%、韓国24%、台湾16%で約7割を占めており、近隣諸国の感染状況に注視が必要です。また、中国からの観光客が約3割を占めることから、日中間の政治的関係にも注視が必要です。

【インドネシア】国内需要回復とメッカ巡礼

インドネシア旅行業界のインバウンド比率は、50%を下回っています。そのため、国内需要の回復が一つの重要なポイントとです。感染拡大は続いていますが、国内移動制限の緩和は徐々に進んでいます。インバウンドに関しては、バリ州政府が9月10日からの外国人観光客受入をアナウンスしています。
アウトバウンドの特徴は、イスラム教徒の巡礼地であるサウジアラビアが12%と高くなっていることです。サウジアラビアはメッカ巡礼を解禁したものの、人数及び外国からの巡礼を制限しています。メッカ巡礼は、イスラム教徒にとって最も重要なライフイベントです。そのため、サウジアラビアのインドネシアからのメッカ巡礼受入再開が、旅行業界回復の重要なポイントといえるでしょう。

【マレーシア】シンガポールとの往来回復

マレーシア旅行業界の特徴は、インバウンドの占める割合が高いことです。そのうちシンガポールが半数近い46%を占めています。そのため、シンガポールとの往来回復が業界回復のポイントの一つとなりそうです。シンガポールとの往来は8月10日から再開予定です。

参考URL

World Travel & Tourism Council
Saudi Arabia considers limiting haj pilgrims amid COVID-19 fears