【ハラールトレーニング】HALAL INTERNAL AUDITING WORKSHOP

2018-07-22ハラール認証 / ハラール産業,ハラール産業トレーニング

マレーシアのハラール関連の政府公社であるHDC(Halal Industry Development Corporation)が主催するハラールトレーニング「HALAL INTERNAL AUDITING WORKSHOP」を受講しました。ハラール認証を取得している企業が、製品やサービスをハラールに担保するために行うハラール内部監査について、学ぶトレーニングです。理論を学ぶだけでなく、実際に実務の使うチェックリスト作成や模擬監査を行うワークショップ形式で行われます。

ハラール内部監査とは

ハラール内部監査は、製品やサービスがハラールに保つたれているかを保証するために、製造過程の規定やハラール認証基準に適合しているかを、証拠に基づいて合理的に確認する業務です。監査の結果に問題が見つかれば、その問題を修正し、製品やサービスのハラール性を担保しなければなりません。

ハラール内部監査トレーニング内容

トレーニングの講師は、実際に企業のハラール内部監査を専門に行っているコンサルタントです。トレーニングは3日間かけて行われ、初日に監査の概要、リスク評価方法、起こりうるリスク、チェックすべきポイント等を理論的に学びます。その後2日間かけて、監査に使用するためのチェックリスト作成と模擬監査を、実際に体験します。参加者のほとんどが、クオリティーコントロールの担当者、ハラールコミッティーメンバー、ハラールエグゼクティブ等、現実に監査業務を担当する方々でした。

ハラール内部監査トレーニングで身につくこと

このトレーニングは、理論ではなく実践で使える知識を身につけることを目的としています。生産現場やサービス提供現場のリスク、それらのリスクの評価方法、JAKIM認証取得の監査のチェックポイント等、製品やサービスのハラールを担保するための理論と方法を身につけることができます。

ハラール内部監査の必要性

ハラールな製品やサービスを提供する場合に事業者に求められることは、製品やサービスがハラールであることを確実に担保することです。それを担保するためには、製品製造やサービス場面でのリスクを理解し、それを分析することが必要です。そしてそのリスクが現実にならないよう、常にチェックし、確認し、対処することが求められます。

マレーシアは、ハラールの一大消費地であると同時に生産地でもあります。その豊富なハラール産業事例に裏打ちされた現実的なハラール内部監査トレーニングを受講できたことは、ハラール産業に関わっている産業人として非常に良い経験となりました。