【3rd AHAL Halal Talk登壇】日馬ハラール産業 連携の可能性
2016年12月19日に、マレーシア ケダ州にあるUniversiti Utama Malaysia(UUM) Asian Halal Laboratory(AHAL)が主催した第三回AHAL Halal Talkに登壇しました。日本ハラール産業の現状と可能性について、UUMの先生方や学生の皆さんと、私自身の日本でのハラール産業界での経験と簡単なリサーチについて、シェアさせて頂きました。
日本ハラール産業の現状と今後
UUMは、マレーシア クダ州のSintokに設立された公立大学です。設立は1984年。タイの国境に近い緑豊かな大学です。AHALのRisyawati 教授のご厚意で3rd AHAL Halal Talkに登壇し、UUMの先生方、大学院生、大学生にご参加頂きました。今回のスピーチは、2016年12月の3rd International Halal Conference 2016での私のキーノートアドレスに沿って、日本ハラール産業の現状と可能性について、お話しさせて頂きました。
Asian Halal Laboratory ( AHAL ) とは
Asian Halal Laboratory(AHAL)は、 ハラール産業の経営課題に関する研究を発展させる目的で、UUMに2015年に設立されました。AHALは、テクノロジーマネジメント&ロジスティクスのSCoE(School Center of Excellent)の一つとして設立され、ハラールオペレーション、ハラールサプライチェーンマネジメント、ハラールマーケティング、ハラールライフスタイルを中心とした、ハラール産業の経営課題に取組んでいます。
AHALは、International Islamic University Malaysia、Universiti Teknologi MARA等のマレーシア国内大学と共同研究を行っています。学術研究だけでなく、Halal Industry Development Corporation(ハラール産業開発公社)、北部マレーシアのハラール工業団地(Penang International Halal Hub, Sungai Petani Halal Park, Kedah and Perlis Halal Park)、地元のハラール食品産業業者等の国内ハラール産業界とも協働しています。
日本とマレーシアハラール産業の連携の可能性
ハラール産業の発展の為には、次の4つの要素が必要です。
- 産業研究に基づいた科学的アプローチ
- 調査と事実に基づいたマーケティング
- 専門知識や経験豊富な人材
- 宗教界との効果的な連携
日本とマレーシアのハラール産業が連携することによって、日本ハラール産業は、マレーシアの豊富な経験と知識を活用することが可能となります。マレーシアのハラール産業は、日本企業の持っている経験と知識を活用することができます。日本とマレーシアの連携は、両国のハラール産業の双方にとって、大きなメリットがあると私は確信しています。
AHALは、日本ハラール産業の研究、日本とマレーシアの中小企業のビジネス・マッチング、北部マレーシアのハラールパークでの日本とマレーシア中小企業のJV等、ハラール産業界との連携を希望しています。微力ながら私も、AHALと日本ハラール産業界の連携に、協力していきます。
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参考:
ASIAN HALAL LABORATORY HELPS TO DRIVE RESEARCH ACTIVITIES IN HALAL INDUSTRY MANAGEMENT