【緊急報告】マレーシア、インドネシアは安全ですか?

2017-06-26マレーシアビジネス日記

ダッカで犠牲になられた方々のお悔やみを申し上げます。
「マレーシアは多くのイスラム教徒が住んでいる国だけど大丈夫?」日本からご心配のメッセージを頂きました。そこで、私が肌で感じるマレーシア、インドネシアの現状について書きたいと思います。

「通常と変わらない生活が続くマレーシア」

マレーシアでは、私は中間層が住むコンドミニアムに滞在しています。このコンドミニアムには、マレー系・中華系・インド系のマレーシア人家族、周辺諸国から出稼ぎに来ている外国人労働者、中東からの移民等が多く住んでいます。イギリス、日本等の先進国の居住者は、ほとんど見かけません。非常にローカルなコンドミニアムです。それでも、中間層以上が多く住む地域の一画にある事もあり、平和な地域です。

警備が厳しくなったりして日常生活に不便が及ぶ事は、今のところありません。マレーシアで警備が厳しいと感じるのは、大型のオフィスビルや大学等に入る時です。IDやパスポートの提示が必須です。コンドミニアムでも、居住者以外は、訪問先、ID、電話番号等の記入を求められます。この点については、日本と比較して不便と感じます。しかし、インドネシアや中東等でも同様です。セキュリティのレベルについては、日本が特別なのでしょう。

「急に警備が厳しくなるホテル」

有名ホテル等を訪れると、国際会議等が有るわけでもないのに急に警備が厳しくなる時があります。テレビでは、テロリズム支援グループのメンバーが逮捕されたニュースが、ときどき報道されます。私の個人的な感想ですが、マレーシアでのテロリズムに対する警戒は、日本以上に行われていると感じます。

「警戒レベルが上がっている?インドネシア」

先週、インドネシアのジャカルタに3日間程滞在してきました。インドネシアは、人口の約9割がイスラム教を信仰している国です。近年も外国人を狙ったテロが発生しました。その意味で、危険度が高いと思っている方も多いかも知れません。
何度もインドネシアに滞在していますが、以前に比較して危険度が上がったという印象は受けません。今回も夜間にミーティングで日本人がほとんど訪れない地域にも行きましたが、特に危険を感じるということはありませんでした。
しかし今回滞在したホテルでは、車はすべてトランクを開けて検査が行われていました。以前にはこのような事がなかったので、警戒が厳しくなっているのかも知れません。

「それでも日本と状況が違うことを常に意識することは必須」

私個人の印象では、現時点でマレーシアやインドネシアにおいてテロの危険性が著しく高くなっているという事は、無いと感じます。

しかしながら、マレーシアとインドネシアには、ISISに傾倒するムスリムが存在することも事実です。国内で民族独立運動等の課題が有ることも事実です。外国人労働者等も含めた人種の多様性や大きな貧富の差が存在しています。日本と社会状況が大きく異なり、それが社会の不安定要素になっています。そのため、何らかの事件が発生する可能性は、日本より高いと言えるでしょう。

マレーシアやインドネシアでは、中東や南アジア諸国程のテロリズムの危険性は感じません。それでも日本国外に居るという意味での警戒は、常にしておくべき事が必須です。

「テロリズムに反対するムスリム達」

「テロリズムの影響で、マレーシアが日本に誤解されているのではないかと心配している。私達の多くは、暴力に訴える事を良しとしない。」と、ムスリムの方から言われました。私のムスリムの友人達は、世界の民族問題や地域格差等について、日本人と同じ意見を持っている訳ではありません。それでも、テロリズムによる解決を認める人に出会ったことは、私はありません。多発しているテロリズムに対して、憤っている人がほとんどです。
ダッカの様な悲劇が発生すると、一律にムスリムを排除する思考が生まれます。しかしこのような思考を持つことは、まさに私達がテロリズムに屈しているという事になります。これだけは、何としても避けなければなりません。私達日本人が、他の民族や宗教の思想を排除する考えを持つということは、自らが世界で生活しビジネスし繁栄するチャンスを狭める結果になると、私は考えています。

「安全は自ら判断する事では」

マレーシア、インドネシアで安全に活動するためには、自らが判断できる情報と力を持つ事と、私は考えます。

ニュースでは、センセーショナルな悲劇が取り上げられることが多いです。その影に、マレーシアやインドネシアの大多数のサイレントマジョリティのムスリムの考え方や日常生活が、隠れてしまいます。日本の公的機関や旅行会社の情報は、安全を非常に重視しています。以前に周辺国に行った事が有るからといって、その国が同じ状況とは限りません。

ニュース、自らの肌感覚、多様な情報源からの情報、その時々の周囲の状況等を総合し自ら判断することが、安全で実りある海外でのビジネス活動に繋がると思います。

——

多くの日本人がニュースだけに頼らず、多様な情報から、マレーシアやインドネシアの現状を判断することを望みます。このエントリーが、その一助になれば幸いです。