最重要は語学力? マレーシア進出担当者に必須な二つの能力

2017-06-26マレーシア進出の基礎

マレーシア進出担当者に必要な能力を考える時、その第一に語学力を想定される方が多いと思います。コミュニケーションの基礎となる語学力は、確かに重要です。しかし海外進出の現場にいると、最重要ではないと感じます。マレーシア進出を成功させるために担当者に求められる必須の能力は、異文化の中でも実力を発揮できるかどうかです。

【最重要】異文化の中でも実力を発揮できる力

マレーシア進出担当者が持つべき最も重要な能力は、「異文化の人々の中でも、日本と同様の実力を発揮できる力」です。

現在の日本人の多くは、学校を卒業するまで同じ人種、同じ文化、同年齢の集団の中で過ごします。そして企業でも、同様の環境の中で仕事をおこないます。一方海外に出ると、日本とは異なる価値観を持っている人々に囲まれて、仕事を遂行しなければなりません。

日本人の常識の多くが通用しない強いストレスがある職場で、全く考え方の異なる人々との協力関係を築きながら仕事の成果をだせる。この能力を持った担当者がいなければ、海外進出は成功しないでしょう。

異文化の中で実力を発揮できる人とは?

海外旅行に行くと、店員態度が良くないとか、ホテルの掃除が行き届いていないとか、気になることがたくさんありませんか。当然私も気になります。あなたもご承知の様に、日本は世界でもトップレベルの経済大国です。このような日本人の価値観や基準で、歴史的、社会的、経済的に全く異なった国を批判しても何も生まれてきません。

どの国にも良い面と悪い面があります。それを冷静に観察し、批判ではなく理解することが、異文化の中で実力を発揮するためには必要です。その国に迎合するという意味では有りません。日本人としての価値観を持ちながら、現地の文化も尊重することが大切なのです。この視点を持たない人材は、現地社員の協力を得ることもできませんし、現地ユーザーのニーズを掴むこともできないのです。

【語学力】最重要ではないが最低限は必要な能力

海外進出を行う際に、語学力が必要な事は言うまでもありません。全く語学ができなければ、現地とコミュニケーションができません。そのように考えると「語学力」が最重要のような気がします。

高度経済成長期の日本であれば、確かにそうかもしれません。当時の日本の状況を考えれば、海外で日本語を話せる人材を見つけることは難しかったでしょう。しかし現在の日本は世界有数の経済大国です。どこの国でも、日本語を学習している人材を見つけることは可能なのです。海外進出担当者の語学力は、通訳で補強することができます。

マレーシア進出の成功にはビジネスツールとしての語学力が必要

海外進出の成功に必要な語学力とは、ビジネスを円滑に進めるツールとしての語学力です。例えば、マレーシアではビジネスの現場では英語を使います。もし、全く英語ができない場合、次のようなリスクが想定されます。

  • 通訳の誤訳によるトラブルが発生する。
  • 現地社員と直接意思疎通できないので、通訳に社内の管理権限を握られてしまう。
  • 日本語ができるパートナー以外と組めないので、適切なパートナーを探せない 等

海外進出の成功に必要な語学力とは、ビジネスの課題を乗り越えるためのツールです。必要十分な範囲で、自らの意思を伝え相手を理解するレベルの語学力は、できれば身に付けたいところです。

「うちには英語を話せる人がいないから」このようなお悩みをお持ちの方は、まずは、社員で、海外で実力を発揮できそうな人材を探してください。語学力はあるに越したことはありませんが、最後は通訳で補うことも可能です。もしそのような人材がいなければ、マレーシア進出の業務部分を、他社と協業したり、外部に委託することも可能です。

すでにマレーシア進出を進めている方は、事業の担当者と、ぜひこのポイントについて話し合ってみてください。